更新日: 2020年01月08日

【あらすじ・ネタバレ&感想】劇場アニメ版キミスイ(君の膵臓をたべたい)は面白いのか?ノリの良さと儚さ・爽やかな後味を融合した良作です

*当記事ではネタバレが含まれますので、原作未読・映画未視聴のかたはご注意ください。

(*・ω・*)o
おつかれMGさん。こないだ『主題歌良いね~』って記事に書いてた劇場アニメ版キミスイ(君の膵臓をたべたい)が公開されたよ。見にいこ!


(〃゚3゚〃)
おーngちゃんか。今日はお仕事の進み具合も微妙だから、休憩がてら映画でもみるとするか(移動)。
しかし、俺みたいなそこそこ歳のいった男性が、キミスイ見に行って大丈夫なもんかね(不安)


(*・ω・*)o
それは大丈夫だと思うよ。シネコンに並んでる方も、女子高生から年配のかたまで幅広いし。


(〃゚3゚〃)
それを聞いて安心した(笑)
おし、それでは公開当日突撃&映画にツッコミ&良さそうなポイント紹介いってみるぞ!


オープニング・いきなり葬式の暗い展開。しかしその雰囲気をぶち壊すsumikaの「ファンファーレ」

(〃゚3゚〃)
どうやら、最初の見た感じだと、実写版のような『12年後の未来からの回想』みたいな演出は無いようだな。


(*・ω・*)o
たぶん、実写版よりは、原作小説版に近づけてきた感じじゃないかな。
で、桜良(さくら・女性主人公)僕・春樹(はるき・男性主人公)の、二人の主人公がいるはずなんだけど・・・



(〃゚3゚〃)
なんか、既に片方死んでますやん(涙)もう一方は葬式出ないで、(たぶん)星の王子さま読んでるし。
おまけに友達(恭子)は号泣してますし。これ原作知らないで見たら、いきなりどん底に叩き落されるぞ。


(*・ω・*)o
この段階ではまだ、『クラスの友達が亡くなった』程度のサラッと描写におさえているよね。で、そんな陰鬱さを吹き飛ばすための『ファンファーレ』ですよ!



(〃゚3゚〃)
いやー、この曲&オープニングロール、むっちゃパワーあるわ。ここで一気に雰囲気を変えてきたな!
ヒロイン死んじゃう系作品で、ここまでキラキラしている作品ってなかなかないぞ。ムーラン・ルージュもびっくりだ(笑)


(*・ω・*)o
あれも、最初回想しながらタイプライター打っているもんね!


(〃゚3゚〃)
ついでにもう一言だけど、ここでオープニングテーマは、『君の名は。』で、『RADWIMPSが前前前世ブチ込んだタイミング』より痺れたぜ!


(*・ω・*)o
それ実は、オープニングテーマじゃないからね(笑)


コメディタッチの序盤は、心を開かない毒舌な僕(春樹)と、天然な桜良の掛け合いを楽しむ

(*・ω・*)o
で、少し時間が戻るよ。まだ桜良が生きている、春ごろの描写に。僕(春樹)が病院に行ったときに、桜良が置き忘れた共病文庫という本(日記みたいなもの)を拾ってしまったところから、二人の交流がスタートするよ。
共病文庫は闘病日誌みたいなもので、桜良は『膵臓の病気で、自分の人生が残り少ない』ということは、僕(春樹)だけには伝えているよ。
そのあとは、登校中はなしかけたり、一緒に図書委員をやったりするみたいな流れに。



(〃゚3゚〃)
いやー春樹さん、『心を閉ざした、友達がいない陰キャ』だとしても、アタリがキツすぎますわ(笑)ここはコミック版のほうが、ソフトな印象をうけるよな。
その一方で、桜良のほうが、声優さんの『ちょっとアホっぽい子』みたいな演技もあいまって、健気な天然娘みたいな立ち位置を獲得している印象だな。おかげでここら辺のセクションは、『毒はきキャラと健気キャラの漫才』みたいな、コメディ感が強い。


(*・ω・*)o
まーでも、『図書館で、桜良が大声で話すのを注意する』のは、コンプライアンス上必要って言えそう。
人によっては、『図書館で大声アホトーク描写』は、イラってするかもしれないし(笑)


(〃゚3゚〃)
そのアホさを我慢できれば、序盤の重要シーンもしっかり押さえられそうだな。『膵臓食いたい』ってフレーズがでるのは、図書委員やってたときだったもんな。(昔の人が、身体の悪い部分を食べると病気が治ると信じてたみたいな話。膵臓が悪いので膵臓を食べる、という話題に。)


(*・ω・*)o
でも、僕(春樹)は、真顔で突っ込んでたけどね。『カニバリズムにめざめたのか?』みたいな(笑)
そんな感じで、『桜良の死ぬ前にやりたいこと』に付き合わされるように、物語が進んでいくよ。


焼肉やスイーツ食べ放題・浜辺デートに連れまわされる・しかし変化し始める周囲との関係

(*・ω・*)o
ここからはしばらく、桜良のやりたいことに付き合わされる僕(春樹)の様子が続くよ。シチュエーション的には『焼肉食べ放題・カフェ・浜辺デート・スイーツ食べ放題』など。桜良が、因縁つけられているおばあさんを助けたり(因縁つけたチンピラをキックで倒す)など、動きのあるシーンも。僕(春樹)は、基本的にめんどくさそうだけど、質問にはいろいろ答えてくれるようになっているよ。
ポイントは『クラスでうわさになったり、桜良の友人(恭子)につっかかられたりと、周囲とのかかわりが生まれている点』じゃないかな。



(〃゚3゚〃)
重要キャラであるガムさんも、ここから関わりがスタートしているからな(『お前、桜良とつきあってんの?ところでガム食う?』恭子が『お前ら掃除しろ』みたいな)。
スイパラでツーショット発見されたのは不運だったけど、『今までクラス内に存在していないような奴が、存在感を放った』みたいな感じもするよな。


(*・ω・*)o
ガムさんは、後半・エンディング・特典未来編にも関わってくるから、要注意のキャラだね!
モブじゃないよ(笑)


(〃゚3゚〃)
つーか、膵臓が悪いのに、こんな食生活しててイイんですかね。治す気ねーだろ(笑)


(*・ω・*)o
そしたら、出会わないで終わっちゃうじゃん(笑)
お医者さんに余命を言われたから、『もう好きなものを我慢しない!』ってなったかもしれないし。


お泊り遠征で、僕(春樹)の、閉ざした心の扉が開き始める

(*・ω・*)o
そして、テスト明け連休にも桜良が僕(春樹)を呼び出すよ。明らかに日帰りでは厳しいルートで。



(〃゚3゚〃)
舞台は『富山県高岡市』ってオフィシャルにも書いてあったぞ!福岡ってむっちゃ遠いじゃねーか!
しかもラーメンの肉奪ってるし(笑)ここは1枚絵じゃなく、アニメーションでみたかったけどな。


(*・ω・*)o
ちなみに、ここで食べたラーメンのモデルは、博多系の『博多一幸舎』と推測されるよ。理由はオフィシャルタイアップ。インスタやtwitterのキャンペーンを行っているよ。


(〃゚3゚〃)
悪いな、俺は博多系より、さらにクドい『G系インスパイア』や『横浜家系』が好みだな(笑)


(*・ω・*)o
むっちゃ血糖値・内臓脂肪の値があがりそうなラーメンだね(笑)

このあとは、夜景のきれいなホテルでドキドキのお泊り。スタッフロールやオフィシャルの記述によると『ヒルトン福岡シーホーク(実写でもロケ情報有)』と推測されるよ。
トランプの『真実か挑戦ゲーム』でのやりとりや、『朝に友達(恭子)から電話がくる(変なことしてたらただじゃおかねぇぞ、的な内容)』が印象的だね。
真実なら『私が、本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?』という質問に答える、挑戦なら『お姫さまだっこでベッドまで運んで』みたいなのもポイントだよね。



(〃゚3゚〃)
シャワーシーンでの露出度を控えめにしてた方に気が向いていたけど(笑)、実は『洗顔フォームをバッグから取って』のとこで、僕(春樹)が『薬やインスリン注射みたいなのが大量にバッグに入っている』のを見てしまってたんだよな!そりゃ前者は選べねーわ!


(*・ω・*)o
この時点で、もう桜良が閉ざした心の扉をあけてたかもしれないね。帰り際にも『楽しかった』っていってるし。


(〃゚3゚〃)
あのー、このセクションで非常につっ込みたい事柄があるんですが・・


(*・ω・*)o
何でしょう?


(〃゚3゚〃)
トランプやるときに、明らかに『梅酒』や『スミノフ』みたいなのが写ってるんだけど(笑)


(*・ω・*)o
高校生の男女が、ホテルお泊まりで酒飲んでるなんて、法律上イケないところはあるよね(笑)


(〃゚3゚〃)
少年ジャンプだったら叩かれてそうだけどな(笑)


いけないこと事件&和解という体験

(*・ω・*)o
学校にもどったあとは、僕(春樹)が恭子に絡まれるよ。毎度のように激しい言葉&胸ぐらつかまれて、みたいな。
その間に桜良が図書委員の仕事を終わらせる。桜良はあえて本の話題を振り(星の王子さまの話になる)、『貸すから』と家に呼ぶ、って流れだよ。
だけど、なぜかしばらく二人でゲームしている感じ。



(〃゚3゚〃)
まあ、人の心にずけずけ入っていていいのは、代償を払う覚悟があるやつだけだからな。
あと、ここで下に落ちる本は夏目漱石の『こころ』な。これ何か意味ありそうですね~(笑)


(*・ω・*)o
知ってるよ~『精神的に向上心がないものは馬鹿』とか言っちゃう本でしょ。


(〃゚3゚〃)
まあ、ここに出てくる頭でっかち野郎は、明らかに『女の子との交流で、精神的に向上』してますけどね(笑)


(*・ω・*)o
夏目漱石さんも、100年後にこういう使われかたをするなんて、思わなかっただろうね。
このあとは『いけないこと事件』だよ。
桜良が壁ドン&バックハグして『恋人でも好きな人でもない男の子といけないことしたい』→『冗談でした』→僕(春樹)がキレて押し倒すけど、泣いてるのを見て退散→桜良を狙っていたクラス委員長に見つかり思いっきり殴られる→桜良に手当てしてもらって和解・本を借りる、という流れ。



(〃゚3゚〃)
ここの押し倒すところの演技は、男性から見てもかなり怖かったですね~。文字での表現とは印象が違うけど『ワンチャンあったらという期待を打ち砕かれた激しい怒り』みたいなのも感じたぞ。


(*・ω・*)o
こら、ワンチャンとか言わない(笑)『大切になってる』って言おう。
でも、『桜良と仲良くしているのを嫉妬したクラス委員が僕(春樹)を殴る→助けに来て手当て、また接点が復活』みたいなのは、ホッとしたけどね。僕(春樹)も、ずいぶん感情を表に出すようになったね~。


後半・病院や花火のシーン、そしてオープニングにつながり、共病文庫を取りにいく

(*・ω・*)o
後半、桜良は入院することになるよ。でも僕(春樹)は心配して病院へ。ここでも『真実か挑戦ゲーム』で、本音を聞きだすことに。『生きるとは誰かと心を通わせること』ってのは、個人的に名言かなって思ったよ。



(〃゚3゚〃)
ここら辺からコメディ要素がどんどん薄くなってシリアスになるな。小説版などはどちらかというと『二人の独自の関係』と読む読者が多いけど、この辺は恋愛描写っぽい雰囲気が強めですね~。あと恭子さんとここでも鉢合わせ、タイミング悪いね彼(笑)


(*・ω・*)o
そのあとは、『入院が長引いた』ってメール送るけど、病院から脱走して花火を見るシーン。sumikaのPVや予告編で使われていたシーンがここだよ。ここで桜良に『生きていてほしい』って伝えるよ。



(〃゚3゚〃)
これもう告ってますやん(笑)でも春樹さん、心を通わせるようになりましたね~。
そういえば、花火の話もあったような。事前に伏線を仕込んでることが多いな(笑)


(*・ω・*)o
事前に何気ないやりとりのなかで、『花火大会』って言ってたと思うけど、実際に行った形になったね。ドラマチックなセリフ&派手で美しい花火の描写に、二人の表情と、ここは劇場アニメ版ならではの見どころじゃないかな!


(〃゚3゚〃)
ここら辺から、ガチ泣きしてるお客さんもいたからな~。この表現は実写や小説じゃできないな!


(*・ω・*)o
で、退院後に会う約束をするんだけど、待ち合わせの時間になっても僕(春樹)のところに桜良が来ない→通り魔に刺されて亡くなっていた→オープニング時の時間軸へ戻るという感じ。



(〃゚3゚〃)
最後のメールで、『私を褒めなさい』に対して、『憧れの人にあやかるために、爪の垢を煎じてのみたい』→もっと激しい&二人の独自の言葉『君の膵臓をたべたい』にしよう、となったわけなんだな。


(*・ω・*)o
『恋人や友達、みたいな言葉でタグ付け』って表現あったもんね。
で、気持ちに整理をつけて、桜良のお母さんのところに共病文庫を取りに行くわけ。生きてるうちに、事前に話していたみたいだよ。



(〃゚3゚〃)
あとさ、待ち合わせに行く前に『ガムもらった』よね(笑)


(*・ω・*)o
『心が開いている』からね!


共病文庫の内容を語るシーンは、オマージュなのか?

(*・ω・*)o
共病文庫の最後のほうは、遺書みたいになっていたよ。このシーンは、特にアニメーションに特化した演出だったんじゃないかな。リアルじゃない&しんみりしたい人にはちょっと評価悪そうだけど、絵本みたいな非常にファンタジックな感じ。


(〃゚3゚〃)
ちょくちょく出てくる本『星の王子さま』っぽい雰囲気を取り入れているようだな。本人も『王子さまとキツネのお話』を再現しようとしてたんじゃねーかな。出会うずっと前から。


(*・ω・*)o
あとから読んでみると、取り入れているかもしれないね!


(〃゚3゚〃)
あと、余計なことを言うようだが、『ララランド』や『打ち上げ花火~』でもこんな雰囲気をみたような(笑)


(*・ω・*)o
そういうのは冷めるんでやめましょう(笑)
あれも『シェルブールの雨傘っぽいなにか』を取り入れたしね。


エンドロール後&特典(書き下ろし続編・父と追憶の誰かに)~キャラクターたちの未来は?

(*・ω・*)o
この映画の『後味すっきり爽やか感』は、たぶんエンドロール後だと思うんだよね。ココでは僕(春樹)と友人の墓参りの様子が描かれるよ。


(〃゚3゚〃)
いやー、このパートは『ヒロイン死んじゃう系』とは思えない後味すっきりだったな。『春樹さんが友達といっしょにいる!』みたいな。
ラース・フォン・トリアーに、制作スタッフの爪の垢を飲ませてやろうぜ(笑)


(*・ω・*)o
えー、ダンサーインザダークも、アニメにして後日談つけたらわからないよ~(笑)
また、入場者特典として、作者書き下ろし『父と追憶の誰かに』というタイトルのミニ小説も配布中。本編キャラの子ども世代が登場する、未来のお話だよ



(〃゚3゚〃)
まあ、タイトルの『追憶の誰か』がある程度予想できてしまうけどな。あと、髪の色で『恭子ちゃんか?』みたいな。俺はガムさんには追憶の彼方に飛んで欲しくねぇぞ(笑)


(*・ω・*)o
レビュー記事のオチが、ガムさんって何なの(笑)





おわりに

(〃゚3゚〃)

ちょっと詳細に書いたら長くなってしまいました。『ファンタジックすぎる後半』『僕(春樹)の序盤の性格がキツい(ただし演出上)』『桜良の声が好みが分かれる(ただし、コメディタッチのパートには非常にマッチしているように思います)』などの気になる点はありますが、『後味すっきり』『スピード感やキラキラ感』『感情を吐き出すときの表現』など、興味を持てるポイントも多かったと思います。

文学作品が好きな方なら、原作小説とあわせて『こころ』や『星の王子さま』をあわせて読んだりしても面白いかも。特典書き下ろしも、ぜひチェックしたいところです。


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